インタビュー | 札幌市白石区の歯科医院白石そうま歯科クリニック

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特別対談

バトンパスインタビュー

~院長から新院長へ、エールとご挨拶~

特別対談

よねた歯科クリニック院長・
米田先生
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白石そうま歯科クリニック院長・
相馬先生

2024年1月16日より、よねた歯科クリニックは、新たに白石そうま歯科クリニックとして生まれ変わります。
そこで、よねた歯科クリニック院長・米田先生と、クリニックを引き継ぐ院長、白石そうま歯科クリニック院長の相馬先生による対談インタビューを行いました。

開業当時からの理想は“通える床屋”のような歯医者さん(米田先生)

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まず、米田先生は1992年から開業されて約30年間、よねた歯科クリニックの院長を務めていらっしゃいました。開業当時はこの周辺や患者さんとの付き合い方ってどんな感じでしたか?

米田

患者さんは今は高齢者の方が多いですが、昔は若い人もいたかな。自分の開業当時は、周辺にもいくつか歯医者はありましたが、ライバル意識みたいなものはなくて、当時は歯にお金をかけることが、旅行に行くことや車を買うことと同じくらい、自分の趣味の一環のような考え方が一般的で、歯科の治療に時間とお金をかける人がいたんだよね。保険適用があったとしても、歯の治療に時間とお金をかけたくない、と思う人も、今も変わらずいるとは思うんだけれど、そのどちらにも、まずは歯医者に来てほしいという思いはありましたね。

相馬

保険って制度としては良いのですが、デメリットとして、医科・歯科の治療が安いものだと誤認している人が増えた気がしていて、そういう部分を感じることもありますよね。

米田

自分が開業したときは実は今の場所ではなくて、もう少し古い建物を居抜きで購入したところでやっていたのだけれど、その時に空間も含めて理想の医院と考えていたのは、床屋さん。いつでも通えて、漫画本もたくさん置いてあって、治療しない日でも、待合室に来て過ごしていられるイメージで、実はその時に作った壁一面の漫画本の一部を、今のクリニック内にも置いていたりするんだけど、そういう歯医者になれたらいいなと思っていたんだよね。
そんなこともあって患者さんとも親しくなって、気づいたら30年来の患者さんばかりになっていたかな。

患者さんの多くが望んでいるのは“融通のきく歯医者”なんだよね(米田先生)

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患者さんの治療に関して、心がけていたことってありますか?

米田

とにかく融通のきく先生。例えば、患者さんっていろんな思いを持って来られていて、ガッツリ治したいと思っている人と、最小限でなんとかしたいと思っている人がいるので、まずはその気持ちを察してあげて、何をしてほしいのかを理解する。だから得意な分野はなんですか? と聞かれたら融通のきくこと、と答えているね。他の医院でも、そういう先生が一番患者さんに望まれているんじゃないかな。技術でいかようにも治療はできるけれど、患者さんと話して長い目で見た時に、その人がいい感じに過ごせるのであれば、今ここで大きく変えても、その人にとっては今ではないかもしれないと考えたり。開業時はイケイケだったけど、徐々にそういう治療スタイルになってきた感じ(笑)。

相馬

セレック治療の最新機器を導入されたのも、患者さんに寄り添って診療していくようになった頃ですか?

米田

あれはまた別で、要は自分の趣味だね(笑)。初期の頃から興味があって導入したんだけれど、当時はまだ研究段階のものが多かったから保険の点数もないので治療費もそこまでいただくことができなくて、セレック治療ができるセレック3は、ようやくしっかりお金をもらって治療に使えるかなと思ったら、保険適用になっちゃった。保険が時代に追いついてきたって感じかな(笑)。

相馬

そうだったんですね。あえて自費治療にしなかったところも、先生の人柄というか、研究熱心さが伝わりますね。

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相馬先生は、よねた歯科クリニックに昨年の11月から勤務されていたとのこと、クリニックの印象はどのように思いましたか?

相馬

米田先生は患者さんとの距離が近いなと思いました。ある日、診療室で米田先生が患者さんに腰のマッサージを受けられていてびっくりしました(笑)。

米田

そうだね、その人ももう長い患者さんの一人だね。でも僕よりもスタッフの方が患者さんと仲いいことの方が多かったかな。だからスタッフのほうが、その患者さんが来ただけで何を求めて来られたのかがすぐわかってたし、カルテを見る必要がないから治療のスピードも早くなってとても助かってました。

相馬

新しい医院ではスタッフも新しい人が来てくれるのですが、一人だけよねた歯科クリニックから残っていただけることになって、僕としてはとてもありがたいです。やっぱり患者さんの安心感が違うのかなと。

僕も町医者として、望みを叶えるための“歯の健康状態を知る”ことを勧めていきたい(相馬先生)

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そんなよねた歯科クリニックの思いも引き継いで、新たに白石そうまクリニックを開業される相馬先生ですが、それまではどちらで勤務されていたのでしょうか?

相馬

僕は札幌生まれではあるのですが、幼少から親の仕事の都合で帯広と札幌を行き来していました。高校は函館で、北海道医療大学を卒業してから、北海道医療大学病院に3年の勤務を経て、札幌の南区澄川にあるパーク歯科診療室で9年ほど勤務してきました。

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新しい医院で相馬先生が新たにチャレンジしたいことや、力を入れていきたいことはありますか?

相馬

そうですね、白石区は正直にいうと、僕らの世代ではいわゆるヤンキーが多いイメージがあって、最初に場所を聞いた時は少し不安に思ったところもあったのですが、先生と患者さんのやりとりを実際に見ながら考えていたのは、米田先生が融通のきく歯医者さんを心がけていたとおっしゃられていたのと似ていて、僕も患者さんが望んでいる治療をしてあげたいなと思っています。
歯医者も専門化が進んでいて、今ではインプラント専門や矯正専門の歯医者さんも多くなってきているのですが、ただ僕ら的には「町医者」というイメージを持っていて、どんな治療を望んでいるのか、まずはそこを聞いてあげられる歯医者でありたいと思っています。歯の治療に対して患者さんの価値観を変えるのも、歯医者の仕事と言われることもあるのですが、患者さんには趣味もあるだろうし、他のやりたいことにお金をかけたいと思っているはずなので、価値観や金銭面も考慮した上で患者さんと向き合う点は、米田先生と同じだと思います。

相馬

また、今後力を入れていきたいと考えているのは、患者さんがここまでやりたい、と思うことを実現させるためには細かな検査をしていく必要があって、その検査を理解していただけるようになりたいなと思っています。
多分最初に来た患者さんは前来た時はやらなかったのに、と感じる部分も出てくると思うので、そこはしっかり説明をして、検査結果を一緒に見た上で、患者さんにどうなりたいかを伺いつつ、それだったら、あなたのお口の中は今こういう状態なので、こういう治療でこうできますよ、とアドバイスできるのが、僕の目指している歯医者さんです。
ちなみに僕は前述した経歴でもわかるように、専門医ではなく町医者なので、専門性のある治療が必要なのであれば、まずそれが必要かどうかを判断し、患者さんに伝える、これが僕の役割であり、そういう歯医者さんになれればと思っています。

目指すは、よねた歯科クリニックのような、あの先生がいるから行ってみるか。と思ってもらえるようになることですかね(相馬先生)/できれば、いろんなことにチャレンジしてもらいたいな(米田先生)

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最後に、相馬先生から、患者さんへのメッセージをお願いします。

相馬

やっぱり歯医者というところはあまり行きたくないイメージをお持ちの方がほとんどだとは思うのですが、この先生がいるところなら行ってみようかな、という歯医者さんを目指していますので、気軽に来ていただきたいなと思っています。また、自分の歯の健康状態を知っておくことも、身体の健康診断と同様大事なことと考えてもらって、その検査についても力を入れていきたいと考えているので、一度クリニックに足を運んでみていただけると嬉しいです。